清明
- 2020/04/03
- 00:10
今日は、4月3日。丙子日。
明日は、二十四節気の「清明」です。
中華圏では、清明節は、掃墓の時。先祖に感謝してお墓の掃除をして、墓参りをする日です。
中国緑茶を摘む季節でもあります。
月は庚辰月に変わります。庚は斧を意味し、一刀両断に変化がなされる時です。
庚子年庚辰月。
自分に素直になる時です。
誰に意見を求めるのでもなく、かけがえのないあなた自身になりましょう。
自分らしく、楽しい気持ちを大切に、幸せな時を満喫しましょう。

唐代の詩人、杜牧の「清明」という詩をご紹介します。
「清明」
淸明時節雨紛紛
路上行人欲斷魂
借問酒家何處有
牧童遙指杏花村
和訳:
清明の時節 雨紛々
路上の行人 魂を断たんと欲す
借問す酒家は何処に有る
牧童遥かに指す杏花村
解釈:
清明の季節であるのに、雨は降りしきっている。
雨やどりをしていた一人の旅人は、酒でものんで滅入る心を晴らそうと思い、通り合わせた牛飼いの少年に、近くに酒屋はないかと尋ねると、はるかかなた、杏の花さく村を指さして教えるのであった。
杜牧(とぼく):晩唐の詩人。
803年~852年。字は牧之。京兆萬年(陝西省西安)の人。進士になった後、中書舍人となる。
杜甫を「老杜」と呼び、杜牧を「小杜」ともいう。李商隠と共に味わい深い詩風で、歴史や風雅を詠ったことで有名。
清明の時節に、冷たい雨が紛紛と降って身を濡らすと、魂を断ちそうな気持になる。
けれども、温かい酒を飲もうと気を取り直し、通りがかりの牛飼いの少年に話しかけると、
彼方を指さして、杏の花が咲く村にあると言った。
きっと、杏の花が満開で、温かい酒があると思っただけで、大変に幸福な気持ちになったことであろう。
今の私達も冷たい雨が降り続き、世界中で感染に倒れる人たちがいる。
心は緊張と不安で折れそうになり、救いなどどこにも無い気分になる。
でも、杏の花が咲く村がある、そこには温かい酒もあって、憩えることが分かった。
今、心の幸福を保っていれば、やがて雨も止み、春の温かい陽が射して、必ず杏の花咲く村にたどり着けるはずである。
そんなことを思いました。
明日は、二十四節気の「清明」です。
中華圏では、清明節は、掃墓の時。先祖に感謝してお墓の掃除をして、墓参りをする日です。
中国緑茶を摘む季節でもあります。
月は庚辰月に変わります。庚は斧を意味し、一刀両断に変化がなされる時です。
庚子年庚辰月。
自分に素直になる時です。
誰に意見を求めるのでもなく、かけがえのないあなた自身になりましょう。
自分らしく、楽しい気持ちを大切に、幸せな時を満喫しましょう。

唐代の詩人、杜牧の「清明」という詩をご紹介します。
「清明」
淸明時節雨紛紛
路上行人欲斷魂
借問酒家何處有
牧童遙指杏花村
和訳:
清明の時節 雨紛々
路上の行人 魂を断たんと欲す
借問す酒家は何処に有る
牧童遥かに指す杏花村
解釈:
清明の季節であるのに、雨は降りしきっている。
雨やどりをしていた一人の旅人は、酒でものんで滅入る心を晴らそうと思い、通り合わせた牛飼いの少年に、近くに酒屋はないかと尋ねると、はるかかなた、杏の花さく村を指さして教えるのであった。
杜牧(とぼく):晩唐の詩人。
803年~852年。字は牧之。京兆萬年(陝西省西安)の人。進士になった後、中書舍人となる。
杜甫を「老杜」と呼び、杜牧を「小杜」ともいう。李商隠と共に味わい深い詩風で、歴史や風雅を詠ったことで有名。
清明の時節に、冷たい雨が紛紛と降って身を濡らすと、魂を断ちそうな気持になる。
けれども、温かい酒を飲もうと気を取り直し、通りがかりの牛飼いの少年に話しかけると、
彼方を指さして、杏の花が咲く村にあると言った。
きっと、杏の花が満開で、温かい酒があると思っただけで、大変に幸福な気持ちになったことであろう。
今の私達も冷たい雨が降り続き、世界中で感染に倒れる人たちがいる。
心は緊張と不安で折れそうになり、救いなどどこにも無い気分になる。
でも、杏の花が咲く村がある、そこには温かい酒もあって、憩えることが分かった。
今、心の幸福を保っていれば、やがて雨も止み、春の温かい陽が射して、必ず杏の花咲く村にたどり着けるはずである。
そんなことを思いました。
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